技能実習生はいろいろな国からやってきています。
既に受入れている企業では最初に受入れた国の技能実習生が多くなる傾向があり、日本全体ではどうか分からなくなってしまいますよね。
いま技能実習生の受入れを検討している企業では「どの国がいいの?」と思うのではないでしょうか。
今回は技能実習生の出身国と各国の特徴を見てみましょう。
外国人労働者の全体状況
日本で働くことができる外国人は約127.9万人います。
これは青森県の人口より少し多い人数です。
青森県は47都道府県中31位であり決して少ない人口とは言えません。
働いている外国人は5つの資格に分かれているので、どれぐらいいるのか見てみましょう。
身分に基づき在留する者
約45.9万人
最も多いこの資格は日系人、永住者、日本人の配偶者などにあたります。
これらの在留資格は活動に制限がないので日本人と同じように働けます。
日本人とほとんど変わらない生活を送っている人たちです。
資格外活動
約29.7万人
アルバイトをしている留学生です。
1週間で28時間以内と労働時間が決められています。
技能実習生
約25.8万人
3番目に多いのが技能実習生で全体の約20%を占めています。
平成23年度では14.3万人から平成29年になると25万人と急激に増えていっています。
就労目的で在留が認められるもの
約23.8万人
4番目に多いのが専門的・技術的分野の人材が主です。
大学教授、医師、弁護士、エンジニア、教師、調理師、研究者が含まれます。
特定活動
約2.6万人
ワーキングホリデー、EPAに基づく外国人看護師などです。
技能実習生はどこの国が多いの?
技能実習生は各国との協定により約20カ国が対象となっています。
平成30年時点での各国の人数を多い順に見ていきましょう。
- ベトナム10万人
- 中国8万人
- フィリピン3.5万人
- インドネシア2万人
- タイ1.2万人
- カンボジア6,000人
- ミャンマー5,000人
- モンゴル1,000人
- ラオス400人
- スリランカ300人
- ネパール200人
- マレーシア100人
他には中央~東南アジアや南米から来日しているようです。
「やっぱりそうだよね」と思った人もいれば「意外だ」と感じた人もいるでしょう。
それでも上位3カ国であるベトナム、中国、フィリピンのどれかは思い浮かべたのではないでしょうか。
経済力としては日本よりも下である国がほとんどです。
かつては技能実習生=中国という時代もありましたが、経済成長と共に人数は減ってきています。
10年弱で急激に伸びたベトナムも経済成長が著しく、日本に来るベトナム人の勢いが弱まってはいます。
ですが、距離も近い両国とのパートナー関係は今後より深まって行くでしょう。
また、インドネシア、タイ、カンボジアなどからも徐々に増えて来ています。
TOP3の特徴とは?
どの国も国民性というのがあります。
日本人なら真面目で、お金にはそこまで細かくなく、主張が少ないというイメージで語られます。
もちろん、当てはまらない人もたくさんいますが、少なからず影響は受けています。
技能実習生を考える上でヒントになるのではないでしょうか。
・ベトナム出身の技能実習生の特徴
日本人と国民性が近いと言われているのがベトナムです。
日本への感情もよく日本製品も幅広く使われています。
仕事に対して非常に真面目な価値観を持っています。
技能実習生としても人一倍元気に働くという話がよく聞かれます。
その熱心さから日本人の雑務を押し付けられても、文句を言わずやってしまうという側面もあります。
男性は向上心が旺盛で、自分が家族を引っ張っていくのだという価値を持っている人も多いでしょう。
しかし、日本人からの雑務もこなし、一生懸命働いた結果が反映されないとやる気を無くすこともあります。
それは仕事への情熱を失ったわけではなく、家族に報えないという自信喪失や無力感からでもあります。
素直で真面目ですが人前で怒られるのは嫌う傾向があります。
もし注意する場合は場所とタイミングには気を使いましょう。
・中国出身の技能実習生の特徴
日本文化に大きく影響を与えてきた中国は、コミュニケーションがしやすい間柄と言えます。
中国は多民族文化でありルールをしっかり決める文化が根付いています。
逆に言うと自分の業務範囲や指示されたことはしっかりするけど、それ以外はやらないとも言えます。
金銭面でもしっかり取り決めしようとします。
多民族文化では自分の考えや立場をハッキリ主張する必要があるので、日本人にとって「ぶしつけ」な印象を受けるかもしれません。
ですが、考え方さえ理解してしまえばパートナーとして働きやすい存在でしょう。
現在の中国では少子高齢化が進んでいます。
儒教の影響が強く、年上を敬うという文化が根強く残っています。
介護分野に関心があり適正のある人が多いのも特徴です。
・フィリピン出身の技能実習生の特徴
おおらかで人懐っこく明るいのですぐに職場に馴染む技能実習生が多いのではないでしょうか。
コミュニケーション面でも英語が公用語のため苦労は少なくて済みます。
ローカル言語が多い地域でもあり、新しい言葉を覚えるのに抵抗が少ない特徴もあります。
「優しさ」が特徴的で製造分野だけではなく介護分野でも活躍をしてくれます。
ただし、時間感覚がゆっくりしていたり、ちょっとサボってみたりという面はあるでしょう。
人の前で怒られると不満を持ちやすいので、場所やタイミングを変える気遣いは必要かもしれません。
まとめ
外国人労働者の約20%が技能実習生であり比率は増えていっています。
技能実習生の出身国上位3カ国はベトナム、中国、フィリピンで全体のほとんどを占めています。
今後、変化があっても完全に関係がなくなるということはありません。
各国の特徴を知ればより良い実習環境を作ることができるでしょう。
ふれんど協同組合では中国をはじめとして、ベトナム、インドネシアの人材が主力となっています。
現在は介護分野を中心として各施設ではご好評を頂いています。
その他、製造業など各業種にも幅広く対応可能です◎
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