昨今、キャッシュレス化で現金を使う場面も減ってきたのではないでしょうか。
日本に住む技能実習生にとっても無関係ではありません。
キャッシュレス決済はたくさんありますが、クレジットカードはその中でも王道です。
そのクレジットカードを技能実習生は持つことができるのでしょうか?
審査を通る必要がある
技能実習生もクレジットカードを持つことはできますが、クレジットカード会社の審査を通過する必要があります。
日本人でもクレジットカードの審査が通らなかったという話はあります。
審査が通らなかった理由は公開されないので、必ずしも可能とは言えません。
では、クレジットカード会社は何を重視しているのでしょうか。
日本人と技能実習生に共通していえるのは「信用があるか」です。
クレジットカードは「後払い」だからです。
クレジットカード会社は利用者の代金を立替えてくれます。
これはお金をあとから回収できると信用しているから成立しているのです。
もし回収できなさそうとクレジットカード会社に思われたらダメということです。
しかも「信用」はクレジットカード会社間で情報をシェアしてもいるのです。
技能実習生はクレジットカード必ずお金を用意できますと思わせなければならないのです。
日本人にとって「必ずお金を支払っていた」「支払いが遅れたことがない」という実績が重要です。
技能実習生はそれに加えて特有の要素が存在します。
技能実習生への審査では何をみられるのか
技能実習生について問題となるのは在留期間です。
技能実習生は入国管理法上の在留資格では、中長期在留者と扱われます。
中長期在留者とは3ヶ月以上の在留期間がある人のことです。
在留カードなどで日本の在留期間を証明する必要があります。
そして、クレジットカード利用したお金を返済する時間があるかも重要です。
在留期間が中長期在留者であっても、有効期限がギリギリである場合です。
クレジットカード会社は帰国間際に大量に買い物をされて、そのまま踏み倒されるリスクを恐れているのです。
申込みに必要な書類
代表的なクレジットカードは外国人も対応可能であることが多いです。
ですが、全てではないので外国人を受付けてくれているか確認しましょう。
クレジットカード会社に発行を申込む時の書類を確認しましょう。
①身分証明書
本名、日本の住所、生年月日が記載されているものが必要です。
パスポート、運転免許証、マイナンバーカードは顔写真付きなので好まれるでしょう。
その他、外国人としての立場を証明するものとして在留カードは必須です。
書類は数が多いほうがよいのもポイントです。
例えば「住民票」は他の最新の情報が反映される上に、原本は偽造防止処理もされています。
在留資格情報も記載されるため信用力が高いと言えるでしょう。
②収入が分かる書類
クレジットカードの申込みには所属企業と年収を記入する項目があります。
それを裏付ける給料明細や源泉徴収票などを用意すると良いでしょう。
これは日本人では通常行いませんが、技能実習生では信用度を上げる方法です。
より審査を通しやすくするためには?
クレジットカード会社としては「安定した状態」であるかを気にします。
安定した状態とは一般的な会社で働く日本人像に近い状態と言えるでしょう。
それをクレジットカード会社に伝える工夫も必要になってきます。
1.店頭や対面で申込む
インターネット上で申込むことも多いクレジットカードですが、技能実習生の場合は店頭や対面の方が良いでしょう。
本人が実在することが分かりますし、証明書類をしっかりと揃えて本人が説明すれば信用力が上がるからです。
ただし、日本語力で不十分だと信頼度の低下にもなりえます。
規約に書かれた難しい日本語を理解までは求められなくても、日常会話ができないなら利用方法の説明も理解できせんよね。
2.大手銀行の銀行口座で申込む
今はネット銀行などたくさんの銀行がありますよね。
ネット銀行ではインターネット上で口座開設が可能です。
ですが、対面での申込みがメインの銀行の方が信用度は高くなるでしょう。
3.固定電話を契約している
日本人でも携帯電話だけの人がほとんどですが、固定電話があるということは所在が明確とみなされやすいです。
携帯電話だったとしても日本で回線を契約しましょう。
4.利用限度枠を下げる・キャッシング枠を使わない
クレジットカードの利用限度枠を選べるカードなら、低めで申込みましょう。
また、簡単にお金を引き出せてしまうキャッシングを申込みしないことでも信用度は増します。
作りやすいクレジットカードを探す
クレジットカードと言っても学生もOKなところもあれば、高所得向きもあります。
審査が厳しくないクレジットカードを選んで申込むこともできます。
オススメは年会費無料のものです。
日常的な買い物に使うだけなら年会費無料のクレジットカードでも困ることはないでしょう。
作れなかった時の対策
支払い方法はクレジットカードだけではありません。現金振込、QRコード決裁、交通系ICカードなど豊富に用意されています。
クレジットカードと他サービスを連携させることでより利便性は高まるケースは多いですが、こだわりすぎる必要は無いでしょう。
まとめ
クレジットカードの審査を通すには「信用」が大前提です。
さらに技能実習生は「在留期間」と「返済までの時間があるか」をチェックされてしまいます。
クレジットカード会社の信用を得るには、長く日本に住んでしっかり働いてお金を払えることを証明するのがポイントになってきます。
インターネットでの申込むは便利ですが、書類を揃えて対面ならより相手に安心感を与えることが出来ます。
外国人でも審査が通りやすいクレジットカードもあるので、まずは探すところから始めてみましょう。
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