国によってこんなに違う!技能実習生の好きな食べ物とは?

2022年9月27日   ブログ

技能実習生がいる受入れ事業所では一緒に食事をすることがありますよね。
母国でどんなものを食べているのだろうかと気になるのではないでしょうか?
もちろん人によって好き嫌いに違いはありますが、技能実習生が好きなものを知ればお互いの距離を縮められるかもしれませんよ。

今回は、国別でどんな食べ物が好まれるのかをまとめてご紹介します♪

日本

日本人は昆布、かつお節、シイタケなどの出汁からでる旨味の文化があり、全体として薄味です。島国なので魚文化が根強いからだと言えるでしょう。
食べ物の鮮度の高さに敏感で刺身のような生食だけではなく、野菜や肉でも重視しています。鮮度が高いものは高級品なので、なるべく手を加えないほうが美味しいという発想があるからです。

醤油、味噌がよく使われるように「少ししょっぱい」ものを好む人が多いといえます。
逆に辛い、スパイシー、酸っぱいものを苦手としています。
コロッケや唐揚げのような油っぽい料理も人気がありますが、年齢が高くなるにつれ敬遠されがちでもあります。

ベトナム

ベトナム料理は中国、植民地時代のフランスの影響を受けています。
お米や野菜が中心の食文化で、タブーとされる食材はほとんどありません。
辛すぎず、甘すぎずと日本人にも食べやすい味付けのものが多いとされています。
南北に長いため南部に行くほど香辛料が使われて少し辛い傾向があります。

そんなベトナムでも人気なのはやはり米粉を使った麺の「フォー」でしょう。
朝食にも食べられるさっぱりとした味わいが多いのも特徴です。
フォーに慣れているベトナム人にとって日本のラーメンは味が濃すぎると感じることもあるようです。

フランス文化の影響を受けた「バインミー」は野菜、香草、肉にベトナムの調味料である魚醤が使われたバケットサンドで、こちらも人気があります。

中国

日本にも最も大きな影響を与えていると言っていい中国。
食文化は多様多彩でコウモリなど日本人が食べないものも活用されています。
国土も広いため好きな食べ物も地域によって全く異なります。

中国では生で食べる文化はなく温かい食事であることが重視されています。
日本が鮮度と水を大切にするなら、中国では火力と油が大切。味付けは豆板醤、オイスターソース、味噌など濃くて塩分が多めのものが多く、地域によっては唐辛子や山椒と刺激の強い料理も好まれています。
一方で、お粥にも人気があり朝食などで日常的に食べられています。

フィリピン

フィリピンの主食はお米です。
中国や植民地時代のスペイン、アメリカ、東南アジアの食文化が絡み合っています。
7641もの島からなるフィリピンは肉だけでなく魚料理も豊富です。
味付けは大豆の風味が強い醤油、サトウキビやココナッツからできた酢、魚醤がよく使われており、防腐作用からかニンニクや生姜も好まれています。

味付けはしょっぱさ、酸っぱさ、辛さがハッキリしている傾向があり、さらに砂糖の甘さも感じられます。
揚げ物や炒めものが多いので脂っぽい印象があるかもしれません。
日本人は「スープはあっさり」と思いがちですが、すっぱさが強めな料理も多いのは特徴でしょう。

インドネシア

約500の民族と17,000を超える島からなる多様な文化国家のインドネシア。
島や民族ごとに料理があるのが特徴。イスラム教の影響を受けつつ、豚肉を食べる地域もあります。
お米の味わいは日本のものに近く「ナシゴレン」「ジャワカレー」が有名です。

インドネシア料理はケチャップマニスというトロリとした甘い調味料がよく使われています。
サルバルは辛さ、甘さ、コクがある調味料で少しずつ混ぜて使われる調味料。
甘めの味付けだけではなく、ココナッツミルクを使った料理や唐辛子を使ったスパイシーな料理など味のバリエーションが豊富です。

菜食主義者が多いインドネシアでは硬めの豆腐のような大豆食品が根付いています。
スープや炒めものなどさまざまな料理で肉のように食べられています。

タイ

植民地支配を受けることもなく独立を保ち続けてきたタイ。
酸っぱさ、しょっぱさ、甘さ、辛さ、ハーブなどの味わいのバランスが良いのが特徴です。
トムヤムクンのパクチーが効いたエスニックさが代表といえます。

日本人からすると複雑な味わいのタイ料理。
家庭では調味料を好みに合わせて加えていくのが普通で、日本人が想像する「パクチーてんこ盛り」の料理は少ないのです。

タイは仏教に熱心な国ですが肉、魚、野菜と大きな制約もなく独自の発展をしてきました。
お米と一緒に食べる文化なのでエスニックさがありつつも、日本人にも馴染む料理が多いでしょう。

スリランカ

インドの南東に浮かぶスリランカ。
食べているものといえば粘り気が少ないカレーが多く、お米と一緒に食べられています。
日本人からすれば「カレーしか食べていないの!?」と感じるほど。

ですが家庭や季節ごとに使われるスパイスは変えられています。
具材も魚や野菜とバリエーションに富んでいるので飽きるということはありません。
日本人の感覚だと、味噌汁に近いですね。

また、ココナッツの調味料がよく使われるため、インドカレーとは風味が違います。
スリランカのカレーはとても辛いので日本人からすれば「激辛好き」という印象になるかもしれません。

スリランカでは健康についてよく考えられているのも特徴です。
薬にも使われるスパイスやターメリックをよく使います。
お腹によいとされるシナモンの皮をそのままかじって食べることも!

スリランカは紅茶の名産地であり「セイロンティー」は世界でも知られています。
現地ではミルクティーにして飲まれており、日本にいるスリランカ実習生はミルクティーのペットボトル飲料を好んで飲んでいます。

ブラジル

移民の国でもあるブラジルは先住民、ポルトガル、イタリア、中東、アフリカなど広い地域の文化と気候が混ざりあっています。
そのためかビュッフェのように自分の好きなものをとって食べるスタイルが人気。
料理の味付けは濃いものが多く塩コショウ、ソース、酢もよく使われています。
日本料理でいえば「角煮料理」のような味わいが好まれるとも言えます。

赤道にも近いブラジルは暑い地域というイメージを持つ人も多いですが、最高気温は日本より低く、32度を超える日は珍しい過ごしやすい地域です。
そのため料理に辛さはありませんが、甘辛くはっきりとした味付けなので日本人には好みが分かれやすいでしょう。

まとめ

東アジア圏は中国の影響、東南アジアは地域と宗教が混じり合うなど、好まれる味は国によってバラバラです。
技能実習生と食事に行くときにも意外なものが好きだったり苦手だったりするでしょう。
食文化のギャップは話題性もあり、お互いの距離をグッと縮めるチャンスでもあります。

ふれんど協同組合では国ごとに違う食の好みの違いなど、文化への理解もサポートしています。
もし技能実習生や特定技能制度へのご相談や関心がありましたら、まずはお気軽にお電話またはメールフォームから問合せください!